Royal-Tourist
『ロイヤル・トゥーリスト』
高貴な旅行を楽しむために。
1900年代前半に、アメリカのロイヤル・トゥーリスト・カー社から
『ロイヤル・トゥーリスト』という車が発売されます。
この車は完全な新型ではなく、
ロイヤル・トゥーリスト社が社名を変更する前に作っていた『ホフマン』の後継車でした。
ホフマン車は蒸気あるいはガソリンの自動車でしたが、
ロイヤル・トゥーリスト車になる際、蒸気式エンジンは落とされ、ガソリンのみになっていました。
言うならば、ガソリン式ホフマン車がロイヤル・トゥーリスト車になったという次第です。
ロイヤル・トゥーリスト車はガソリン式のホフマン車同様、屋根なしの4人乗りボディでした。
確かにブランド名通り豪華な感じはするものの、さほど特徴のないスタイルだったようです。
ろいやる・とぅーりすと
ロイヤル・トゥーリスト社は1910年代に入ってクロックストン社と合併し、
文字通り「合併した自動車会社」ことコンソリデート・モーター・カー社と名を変えましたが、
決して成功せず、ロイヤル・トゥーリスト車は生産中止になりました。
なお、クロックストン社の『クロックストン』はその後、数年間は生き残っていました。
参考資料『ザ・コンプリート・エンサイクロペディア・オブ・モーターカーズ』