アメリカの大自動車メーカー(と言っても、今は厳しい状況)の
『クライスラー社』が日本の『日産社』から小型車の供給を受けるようです。
つまり、日産社のアメリカ工場で小型車を作ってもらい、
クライスラー社はそれをクライスラー系のブランド(クライスラー、あるいはダッジ)の車として
売ることになる・・・ということ、ですね。
かつて日産社は、1930年代にアメリカの『グラハム・ペイジ社』から
技術面の援助を受けていました。
グラハム・ペイジ社(自動車部門)はのちにカイザー・フレイザー社に引き継がれ、
カイザー・フレイザー社は(途中省略)AMC社の中に組み込まれ、
AMC社はクライスラー社に買収されました。
そして今回のニュース。
援助するほうが逆になってしまったのです。
グラハム・ペイジ社とクライスラー社との関連性は薄いものの、
ほんのちょっとぐらいは関連性はありますね。
クライスラー社にこれまで小型車がなかったわけではありません。
30年ぐらい前にイギリスの『ルーツ社』やフランスの『シムカ社』を巻き込んで小型の車を
アメリカで販売していた時期もありました。
それはルーツ/シムカ系の車をクライスラー系のブランド名(ダッジやプリマス)の車として
多少変えたものをアメリカで売っていただけで、
アメリカのクライスラー社が自力で一から作った車ではないのですけれど。
クライスラー系の車になるということで、
ニッサン車ベースの小型車の外見はクライスラー系のものになると思います。
そのままということはないでしょう。
どういった感じに変更されるのか、楽しみです。