恐らく、このブログでは今年最大のニュースになるでしょう。
三菱社から『三菱 トッポ』が発売されました。
この車は背の高い軽自動車で、新型車なのですが、
なんと恐るべきことに
以前生産されていた『三菱 トッポBJ』のボディの型を流用しているのです。
ボディ全体の3分の2ぐらい。
さらには、ヘッドライトは『三菱 ekシリーズ』のものを使用しているみたいです。
つまり、外見的にはトッポBJがトッポとして「よみがえった」ということ。
「再生産」。
かつてこんなことがなされた国産車があったでしょうか?
それを寝る前に考えた日もあったのですが、思い当たりませんでした。
『日産 ウィングロード(旧型・前期)』のボディが
『日産 ADバン(旧型。現在も新型と併用販売)』にそのまま使われていたり、
別の車への流用はたくさんありました。
『スズキ セルボ・モード』から『スズキ セルボ』のような、
間を空けて車名だけが復活した車もありました。
ですが、間を空けて車名とともに「外見までもが」復活したのは
とんでもないことだと思います。
海外でも、こんな例はほとんどないでしょう。
かつて1930年代に登場した『モーガン 4/4(フォー・フォー)』が
第二次大戦前に生産が止まり、
1950年代にほぼ4/4のマイナーチェンジ(小変更)版の『モーガン +4』のボディを流用して
廉価版(低価格版のこと)として再登場したこともありました。
再生産に関してはこれぐらいしか、有名どころは思い当たりません。
1:イギリスの『フォード(UK) アングリア』が新型になると
旧型がそのままで『フォード(UK) ポピュラー』として新登場していた。
2:アメリカの『グラハム ハリウッド』は生産中止になっていた他社の
『コード 810』のボディを流用して作られた。
それらも面白い話ですが、それらと同じぐらい、今回のトッポは面白いです。
とっぽ
新型トッポは、後ろから見るとほとんどそのままトッポBJですね。そっくり(笑)。
後ろの窓が微妙に六角形になっているところや、
後ろのフェンダー部分が少し張り出しているところが特徴でしょうが、
これはトッポBJにも言えること。
顔つきは、ekスポーツとほとんど同じです。
ただし、細部はちょっと異なります。
トッポBJには『グッピー』という丸目ヘッドライトのグレードがありましたが、
トッポには『ローデスト』という、よりスポーティな感じな顔つきを与えられたグレードも
用意されています。
トッポは後ろ姿や全体的な形が特徴的かつかっこよく、
顔つきはそれほど悪くないekスポーツに限りなく近い雰囲気。
トッポのデザインそのものは、かなり良いと思います。
・・・結論としては、そんなところでしょう。
とっぽ
トッポBJは軽自動車の大きさが改定された当時、10年ほど前でしょうか?
その頃の新規格の大きさの新型車として登場していました。
現在、当時のままフルモデルチェンジ(新型)もなしでそのまま作られている軽自動車は少数です。
しかしながら、三菱の軽自動車の半数ほどが該当します。
『三菱 ミニカ・バン』に
『三菱 タウンボックス/ミニキャブ・バン/ミニキャブ・トラック』、
『三菱 パジェロ・ミニ』の合計5車種。
他の軽自動車製造メーカーでは、
三菱車のライバルの大半が軽新規格後からフルモデルチェンジしています。
なのに三菱社の軽自動車は、他社では考えられない、すごい生存率・・・。
さらには今回のよみがえりし新型トッポ(旧名トッポBJ)。
私はどれも好きですが、どれも古さは感じてしまいます。
まさに「いいもの長く」なのかも。
ついでに言うと、私は長く作られている『スズキ Kei(ケイ)』も好き。
軽自動車は『三菱』と『スズキ』(およびその派生型の『日産』と『マツダ』)に限る、
と思っている私です。
とっぽ
トッポBJというと、他社が似たような車をどんどん出す中、
自社も似たようなekシリーズを出したから的な理由(と推測)で生産中止になったことを
思い出します。
当時も少し驚きましたが、復活した今回は、それはもうびっくりです。
計画的にはかなり問題なような気がするトッポですが、私的にはこういうすごい車は大歓迎です。
現在ラインナップされている三菱社の軽達はどれも古株ですが、
その古い外見がそれなりに好ましかったり、かっこよかったりするので、
私は軽の外見では『三菱』が1番好きです。
とっぽ
こんなに長々と書いたのは、やっぱり好きだからで、
トッポが登場するからこそ、この前マイナーチェンジした仲間のekシリーズのことも
ブログで書いたりしたのです。
今回の復活の「奇跡」がなければ、
このブログで取り上げてない数多くの新型車(マイナーチェンジ車)と同じように、
ekシリーズについても書かなかったかもしれません。
とっぽ
同じ日にトッポBJとトッポを見かけたりしたら、とても嬉しくなりそう。
今後たくさん見かけるのがすごく楽しみです。
・・・本当に長くなりました。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。