今回はロシア車。
有名な英・仏・米・日以外はベルギー、カナダ、ロシアだけという、
異常に恐ろしいブログです(笑)。
『ジム』
アメリカ的なデザインの1950年代高級車。
ロシアの『ガズ』。この自動車ブランド名では、いくつもの乗用車が作られました。
そのうち、高級車の『ガズ M-12』は、『ジム』として知られているようです。
(↑恐らく中型ガズ車の別名『ヴォルガ』のような海外向けの名だと思うのですが、
はっきりと分かりませんでした。すみません)
よって、ジム車はガズ車と違い、1種類しかありません。
なお、ロシアには『ジル』という高級車ブランドがありますが、それはジム車とは別物です。
Z I M
ジム車は、1950年代に入ってから製造されました。
1950年代後半には後継の『チャイカ』の登場によって生産は終わります。
ジム車は確かに外見は高級車にふさわしいです。
ただ、見た目が1950年代前半の同時期(あるいは少し前)のアメリカ車に見えてしまうのです。
全体的に丸みを帯びていて、
多少ウィング(フェンダー)の面影を残しながらも膨らんで近代的な兆しを見せる
1950年代特有のデザイン。
ヘッドライトはもちろん円形の2灯式です。
グリルはメッキの格子型。
ちょうどアメリカの『ビュイック』の顔つきに『キャデラック』のグリルを
くっつけてみましたって感じが強いですね・・・。
デザインに関しては、GM(ゼネラル・モーターズ)社の影響を
ものすごく受けていると言えそうです。
参考資料『ザ・コンプリート・エンサイクロペディア・オブ・モーターカーズ』