『ノーデック』
あっという間に消えた流線形スポーツカー。
1940年代後半、つまり第二次大戦後のこと。
イギリスのノース・ダウンズ・エンジニアリング・カンパニー(ノーデック社)で
『ノーデック』が作られました。
ノーデック車は屋根なしの2人乗りで、
流れるようなデザインが美しい軽量スポーツカーでした。
同時期に存在していたイギリス車『アラード』に似た感じです。
シャーシは『フォード 8』を改良したもの、エンジンは『フォード 10』のものを使用。
グリルは縦長で、丸まったボディに合わせてくっついており、
円形ヘッドライトはグリル左右に少し低い位置で取りつけられていました。
デザイン的には、ノーデック車が作られていた1940年代よりも少し前、
1930年代のスポーツカーに近いですね。
流線形のデザインが目を引くノーデック車でしたが、
残念ながら、ほとんど製造されなかったみたいです。
参考資料『ザ・コンプリート・エンサイクロペディア・オブ・モーターカーズ』