この前のクイズの答えです。
Ｏｒａｎｇ Ｓａｔｕさんだけが回答者かつ全問正解者でした。
わざわざ回答の説明までつけて下さり、良くご存知だと驚きました。
問題１
２番の『テラプレーン』です。
これは『ハドソン』の低価格ブランド『エセックス』の後継として登場したのですが、
最終的にはハドソンと似通ってしまい、ハドソンとの統合によって消滅してしまいました。
１番の『ナッシュ・ヒーレー』は
アメリカの『ナッシュ』とイギリスの『ヒーレー』が結びついた
アメリカのスポーツカー・ブランドです。
ナッシュなら、合併によって一時期ハドソンのブランド違い状態になっていたので
正解とも言えそうなブランドになるのですが、
ナッシュ・ヒーレーの存在はハドソンとの合併前なので関連性なし。
３番の『ムジ・カー』は『ニッサン』の小型車「ニッサン マーチ」をベースにした無印良品なので、
ハドソンとは全く関連なしの場違いな車です。
４番の『ウィリス』はハドソン＆ナッシュの連合ＡＭＣ社に組み込まれましたが、
ハドソンと直接関係はありません。
問題２
４番の『タルボット』です。
元々『ヒルマン』と同様にルーツ社の一ブランドでしたが、一時期は消滅していました。
ヒルマンが親会社の都合で『クライスラー』になり、
その後またも親会社の都合でタルボットのブランド名が復活し、
クライスラー時代に途絶えていた「ミンクス」の名も
タルボットの一車種として後年使われたのでした。
１番の『サンビーム』はルーツ社時代に
ヒルマンのスポーティ版として使われたブランド。
ヒルマンとは非常に緊密な存在でしたが、「ミンクス」の名は一度たりとも使われていません。
２番の『ナッフィールド』は軍用試作車やトラクターに使われた別会社の名で、全く関係ないです。
３番の『ダットサン』はニッサンの海外版としてよく知られています。
国内でも「サニー」や「ブルーバード」等に使われていました。
もちろんダットサンは「ミンクス」とは関係ないです。
使っていたらイギリスあるいは某国産メーカーからクレームが来ていたかもしれません（笑）。
問題３
３番の『ジル』です。これは難問だったようですね。
ジルはロシア（旧ソ連）のリハーチェフ製作所の高級車で、
これだけ他のと製造場所が異なります。
また、１番の『ヴォルガ』もリムジンがない（高級車でない）という答えで正解としました。
ヴォルガはゴーリキー工場の中型車。
２番の『ジム』はゴーリキー工場の高級車。「ガズ Ｍ１２」としても知られます。
４番の『ガズ』。メーカー名でもあり、ブランド名でもあります。
リムジンの「ガズ Ｍ１２」が含まれ、かつゴーリキー工場製なので、
答えにはなり得ません。
問題４
１番の「クリッパー」です。
スポーツカーとして知られる『アラード』も、末期には「アラード クリッパー」という
奇妙な３輪のマイクロカーをごく少数作っていたのでした。
１番以外の他の答えがなんらアラードと関係ないので、我ながら笑えます。
２番の『フランクリン』はアメリカの空冷エンジンに固執したメーカーのブランド名です。
３番の『ラグビー』はアメリカの『スター』のイギリス輸出名。
これを説明すると長くなるので省略。
４番の名称は、正確には「Ａ４０デヴォン」。イギリスの『オースティン』の一車種です。
「Ａ４０サマーセット」はニッサン社でも組み立てられました。
ちなみに、回答の車名「クリッパー」はニッサンの車でも現在使われていますね。
かつては『プリンス』の一車種でした。
