1307系とかオリゾンとかは含まないようです。
Chrysler-Simca
『クライスラー・シムカ』
シムカとなんら関係のないシムカ。
かつてはフランス第4位の自動車メーカーたるシムカ社は、
1960年代半ば頃にアメリカのクライスラー社に買収されて
クライスラー・フランス社になります。
そうして『クライスラー』という、アメリカの高級車『クライスラー』と同じブランド名が
フランスにも登場。ただしアメリカ製とは別物でした。
また、クライスラー(フランス)車はクライスラー社傘下後に作られたため、
本流の『シムカ』とは全く似ていない外見でした。
クライスラー(フランス)車は1970年代後半に名を変え、
『クライスラー・シムカ』として登場します。
車種は『クライスラー・シムカ 1609』、『クライスラー・シムカ 1610』、
『クライスラー・シムカ 2リッター』の3種があり、
これらは外見が同じ4ドア・セダンでした。
クライスラー・シムカ車、それに前身のクライスラー(フランス)車は、
実質一車種しかなかったのです。
クライスラー車からクライスラー・シムカ車になるにあたって
グリル中央のエンブレムがそれぞれの車名を表すものからクライスラーのものに変わり、
ブート(トランク)のところにはシムカの名が入りました。
クライスラー・シムカ車が現れた後、
同じ1970年代後半に親会社クライスラー社がプジョー社に
フランスおよびイギリスのクライスラー社を売却。
クライスラー・シムカ車は早々にクライスラーの名が抹消され、
その代わりにタルボの名が結びついて『タルボ・シムカ』に名を変えて売られましたが、
すぐに生産中止となってしまいました。
参考資料『ザ・ビューリー・エンサイクロペディア・オブ・ザ・オートモービル』等
『クライスラー 160』
→『クライスラー・シムカ 1609』
『クライスラー 180』
→『クライスラー・シムカ 1610』
→『タルボ・シムカ 1610』
『クライスラー 2リッター』
→『クライスラー・シムカ 2リッター』
→『タルボ・シムカ 2リッター』