普通、車好きの9割以上は、速い車が好きだと思います。
ですが、私は変わっているのか、昔から遅い車も好きだったりします。
『MG』や『ベントレー』、『リー・フランシス』といったスポーツカーよりも、
『モーリス』や『スタンダード』、『ハンバー』や『オースティン』のような
地味すぎる普通な車に惹かれていくことが多かった気がします。
今日(すでに昨日)の夜、帰りに『日産 オッティ』の2代目前期が止まっているのを、
道路を挟んで反対側から見ました。
色は、暗くてよく分からなかったものの、白かベージュのようでした。
見つけたオッティのフォルムは、ちょっと背が高いワゴンというだけなのに、
本当に素晴らしく目に映りました。
『三菱 eKワゴン』とオッティは、全然目立つような車ではないのですが、
あのスタイリングは、他のどの車にも、大きく劣ることはありません。
リア周りのデザインなら、少なくとも今の新車の中ではトップレベルです。
最近の新型車は、デザインが良いものよりも、悪化したもののほうが多い印象でした。
しかしながら、最近の車にはロクなものがない・・・と嘆く必要はありません。
eKワゴンとオッティがあるのですから。
eKワゴンとオッティは、ライバル達より性能は低くても、
それをじゅうぶん以上に補える魅力があると、私は確信しています。
フルモデルチェンジしても、車のサイズが全く変わらなかった、eKワゴンとオッティ。
車に詳しくない人が見れば、旧型と同じように見えるでしょう。
それは、どうしてか。
変える必要がなかったからです。
流行に乗らない、普遍的な車。
しかも、デザインが優れている。
こんなに良い車が新車で、しかも他車と比べて安価で購入出来る。
日本の自動車市場にも、まだ希望はあるようです。