有名なゲーム機、ファミコン。
名作は多いものの、そうとは言い難いゲームが色々と販売されていました。
ナムコ社のファミコン・ソフト『バーガータイム』は、中でもかなりヤバい部類。
確か、元々はデータイースト社のゲームセンター向けゲーム『ハンバーガー』の移植で、
内容はそれとほぼ同等です。
想像力豊かな何者かによって作られたゲームでした。
バーガータイムはその名から分かる通り、ハンバーガーをテーマとしたゲームで、
ハンバーガーを作るのが目的なのですが、その製造方法が普通じゃありませんでした。
主人公のコックさん(ピーターペッパー氏)が、
ハシゴの多いマップ上に置かれているハンバーガーの具を踏みつけ、
それを最下層まで落っことしてハンバーガーを作るという、
食品衛生上を思うとかなり問題のあるゲームだったのです(笑)。
具はあらかじめマップ上にあるため、コックが調理するシーンは皆無。
しかもその具は横長で、コックの3倍はあろうかという代物。
これはゲームなので、もちろん邪魔をしてくる輩がいます。
敵はウインナー(?)、タマゴ、ピクルスの3タイプで、それらには足がついており、
コックを追い回してきます。
連中は実に執念深く、相当コックに恨みがあると思われます(笑)。
敵はグラフィックこそ違いますが、
バカの一つ覚えのように動きは全メンバーともに同じみたいです。
よって、ゲーム開始後しばらくすると、
コックを標的に食材が群がって追いかけてくる構図になります。
要は、コックが身の丈ほどもある足のついた食材に追われながら、ハンバーガーを踏みつけて作る。
そんな内容の、実に個性的なゲームだったのです。
敵の食材には、触れただけでやられてしまいます。
上から具を落っことせば潰れるのですが、それ以外で撃退する方法はありません。
コック最大の武器(?)コショウがあっても、それでも動きを一定時間封じるのが精一杯。
しかもコショウはたったの5回しか使用出来ず、
時折中央に出るアイテムを手にして1回分補充出来るものの、それ以外では使用回数を増やせません。
どうりでコショウが大航海時代には同量の金と交換出来たわけです(笑)。
コショウは使いどころを間違えなければ貴重な武器で、ここぞという時には威力を発します。
ただしコレが切れた後、連中に囲まれたら終わりです。
コックの動きがのろい、ハシゴの部分でコックがひっかかって曲がりづらい、
タマゴやウインナー達は倒してもすぐ画面外から湧き出てくる、頼みのコショウも5回分のみ、
ということで、すごく難しいゲームだと言えるでしょう。
プレイしていた当初の頃は、1面すらクリア出来ませんでした。
それにしても、タマゴが怖い・・・。ピクルスは微妙にかわいいです。
音楽は軽快ですが、あの繰り返し曲を思い出すと、
タマゴやウインナーに追いかけられているような気分になります(笑)。