イギリスには、ブリストルという自動車ブランドが二つあります・・・というよりも、
ありました。
一つめの『ブリストル』は、商用車専門のブランドで、
BL(ブリティッシュ・レイランド)に含まれて何十年も前に消滅しました。
今回の話題は、二つめのほう。
第二次大戦後に現れた少数生産の乗用車、『ブリストル』について。
3月に、製造元のブリストル社が倒産していたみたいです。
ブリストル車は、形の変化という点では正反対ですが、
『モーガン』のような、本気の顧客向けの頑固な車でした。
これまでブリストル社が潰れたという話は聞いた記憶がないので、
今回が最初の倒産なのでしょうか。
戦後メーカーではありますが、よくこれまで生き残ってこれたものです。
倒産でも、Kamkorp(カンコープ?)社が買収したとのことで、存続はするのでしょう。
同社は、現在生産されていない四角いロンドンタクシー『メトロキャブ』、
チェーンドライブで有名だった『フレイザー・ナッシュ』の名を所有するメーカーらしいです。
買収されて以降、良く分からないものになった自動車ブランドはたくさんあります。
ブリストルもそうならないことを願いましょう。
【おまけ】
イギリスには、上の二つのブリストル以外にも、『ブリストル』トラクターがありました。
戦後には三つの会社がそれぞれ作った乗用車、商用車、トラクターが
同じブランド名で売られていたのでした。・・・地味にすごい。
飛行機もあるらしいですが、詳しくは知らないです。