こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

フォード(UK)

今日は残業で、次の日(12時)になっても、まだアルバイト先にいました。
でも、今のアルバイト先はライレー並にいいので、まあ、良しとしましょう。
ちょうど辞めて1周年ぐらいの前の前の前のアルバイト先は、今思うとめちゃくちゃクソでした。
あのアルバイト先に比べれば、今のアルバイト先はベントレーです。
・・・うーん、どうでもいい話でしたね。

で、残業。

残り。

今回は、残ってはいるものの、もはやイギリス車ではなくなってしまった車の話です。


『フォード(UK)』
かつては独自モデルも豊富に存在していた、イギリスのフォード。

フォード社は
1900年代~1920年代の大衆車『T型フォード(フォード・モデルT)』で
ものすごく成功した、アメリカの自動車メーカーです。
その子会社が、フォードUK社。

フォード社は早い時期にイギリスに進出していました。
イギリスのフォード社は
フォードUK(ユナイテッド・キングダムの略。イギリスのこと)社、あるいは
あるいはフォード(イギリス)社と呼ばれます。
ブリティッシュ・フォード(イギリスのフォード)社とも呼んでもいいでしょう。

とにかくこのフォード社(アメリカ資本)のイギリス子会社は、
1930年代にはイギリス資本の自動車メーカー『オースティン社』や『モーリス社』などの
強大なライバルとなっていました。

フォードUK社の乗用車のブランド名は『フォード』で、アメリカ本国と同じでした。
ただし、車そのものはアメリカ本国とは違う道を進んでいきます。

第二次大戦後も、フォードUK社はイギリスのトップクラスの自動車メーカーの一つでした。
フォードUK社があまりにも手強かったために、
オースティン社とモーリス社が合併してしまったほどです。
その合併会社『BMC社』、あるいはBMC社の後身の『BL社』と、英国一位の座を
フォードUK社は競っていました。

しかしながら、それも終わります。なぜなら、フォードUK社は
ドイツのフォード社子会社『ドイツ・フォード社』と統合され、
『ヨーロッパ・フォード社』となってしまったから。

現在、イギリスとドイツで売られているヨーロッパ版フォード車には外見上の違いはありませんし、
車名も同じものになっています。ただ、こちらもイギリス版フォードと同じように、
アメリカ製フォード車とは違います。
ブランド名こそ同じ『フォード』ですが・・・。

ヨーロッパ・フォードに統合される以前、フォードUK社には色々な独自車両がありました。
大衆向けの小型2ドア・サルーンの『フォード アングリア』や、
古いアングリアのボディを使い回しして登場していた『フォード ポピュラー』、
それに中型車『フォード コンサル』など。

フォード車と言えば「大衆車」ですが、フォードUK社には大衆車『フォード』以外のブランドが
乗用車にはなかったがために、高級車がフォード名を冠して売られていました。
『フォード ゼファー』や『フォード ゼファー・ゾディアック』などです。

ゼファーなる名前は、アメリカのフォード社が持つアメリカ製高級車ブランド『リンカーン』の一車種、
リンカーン ゼファー』の名前が使われたものだと推測できます。
リンカーンのゼファーとフォードUKのゼファーが別物なのは、言うまでもないでしょう。

一連のヨーロッパ・フォード社製のフォード車の登場により、
現在のイギリスで売られているフォード車は、

かつてはイギリス車だったのに今はイギリス車ではない

という状況になっています。

良くも悪くも、今のフォード・ヨーロッパ製モデルはあくまでもヨーロッパ的で、
イギリス的ではないのです。