『モーリス ミニ』
格子状グリルが装着された、モーリス名の小型大衆車。
1960年代後半頃に、モーリス版ミニの『モーリス ミニ・マイナー』は
オースティン版ミニよりも遅れて単にミニを名乗るようになりました(『モーリス ミニ』)。
ミニ・マイナーからミニへと変わった際の最大の違いは、
グリルの形がかまぼこ型から角張った六角形に変わったこと。
グリル内の模様は引き継いだようで、縦横の線がいくつも入る格子状のままです。
これがモーリス版ミニの特徴でした。
他は相棒の『オースティン ミニ』と変わりません。
丸目ヘッドライトの小さな2ドア・サルーン。
モーリス&オースティンから最後のローバー・モデルまで、
その点はずっと変わることはありませんでした。
モーリス・ブランドで単に「ミニ」という車名を持つ小型大衆車、「モーリス ミニ」。
その名前は「モーリス・クーパー」と呼ぶべき車の『モーリス ミニ・クーパー』の影響なのか、
非常に良く知られてはいるものの、
実は旧型に当たるミニ・マイナーよりも使用期間が極端に短く、
マイナーの名がつかないモーリス版ミニは2年ほどしか生産されていません。
なお、モーリス版ミニの格子グリルは、後年のミニで黒塗りになって使用されていたようです。
もちろん、そのミニはモーリス名を名乗ってはいませんでした。