こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

TX

2、3月は鳥強化月間!
私が勝手に決めました。

 とり、とり、とりっぱー。

ということで(?)、今回は少し鳥とかぶる車名の車の話です。


『TX』
スポーツカーとバギーの中間の色を持つ。

1950年代には、イギリスではたくさんの小規模な自動車メーカーがありました。
第二次大戦後のメーカーが多く、それらが作るのは、ほとんどが軽量スポーツカー。
大手自動車メーカーのエンジンやシャーシなどを用いて、独自のボディをのせたようなものでした。
その中に、『フェアソープ』を作る『フェアソープ社』があったのです。

フェアソープ社は小柄な車(屋根なしの軽量スポーツカー)を作っていましたが、
1960年代後半には最初の販売用TXシリーズ、『フェアソープ TX・GT』という
上級スポーツカーを登場させます。
この車もまた、基本パーツは他社からの流用でした。

1970年代に現れた『TX トリッパー』もまた、
基本パーツは他社からのものを流用している車なのです。

TX トリッパーはフェアソープ社の工場で生産されていましたが、
製造元は『テクニカル・エクスポーネンツ社』のようです。
フェアソープ色が強いこともあり、「フェアソープ TX トリッパー」と呼ばれることもあります。
ですが、一応別会社の車で、
正確には『TX』がブランド名で『トリッパー』が車名みたいです(詳しい経緯は今のところ不明)。

フェアソープ・ブランド下のTXシリーズはいくつかあったものの(ただ、外見はほぼ同じ)、
TXブランドの車はトリッパーだけしかありません。
正直なところ、呼ぶ時にはトリッパーと言うだけでも十分な気がしますね。

  てぃー・えっくす

トリッパーはバギー(オフロード走行用の、簡素なボディがのせられた車)に
スポーツカー的な雰囲気を混ぜたような車で、奇妙と言えば奇妙です。
バギー風なわけですが、前の窓はスポーツカーのような傾斜したものがきちんとついています。

基本的には屋根のない車です。ただ、屋根はオプションでつけれたらしいです。
バギーとスポーツカーの中間的な車とは言え、やはりボディは簡素なもので、
見た感じ「シャーシの上に、ボディに近いものをのせてみました」のような感じ。
平べったい感じで、背はかなり低いです。

  とりっぱー

TX車(トリッパー)はテクニカル・エクスポーネンツ社(ただしフェアソープ社の工場で)によって
1980年代初頭まで作られたそうです。
その後に二回、トリッパー・カーズ社(二度とも会社所在地は異なる)によって
作られたらしいのですが、
その際に「TX トリッパー」を名乗っていたのか、
単に「トリッパー」を名乗っていたのかは不明です。

比較的最近のイギリス車ですが、TX車はかなり不明なところが多いです。
生産が小規模だったこともあるでしょう。
1970年代から1980年代まで作られたものの、
非常に少数のTX車が作られたに過ぎませんでした。


参考資料『ザ・ビューリー・エンサイクロペディア・オブ・ザ・オートモービル』