今回の文は半年以上前から書いていたものなのですが、
諸事情で大幅に遅れました。
英語表記のブランド名の日本語表記をどうするかに時間がかかったり、
(ライクニールド→リィクニールド→決定名)
存在した商用車の明確な生産期間を調べたり等・・・。
とにかく頑張って今回までたどりつきました。
それでは、どうぞ。
『リィニールド』
1900年代に登場した、初期のイギリス車の一つ。
自動車ブランドには50年以上も存在し、今も存在しているというものも、少なくありません。
しかしながら、その裏側では数年で市場から去った車も数多くあります。
むしろ、数年で姿を消した車のほうが圧倒的に多いでしょう。
イギリス車『リィニールド』も、そんな車でした。
R Y K N I E L D
初期のリィニールド車は、『リィニールド・エンジン社』で作られた製品です。
1900年代前半に登場したリィニールド車は、
他の車と大して変わらない月並みな小型乗用車『リィニールド 10/12hp』だったようです。
この「10/12馬力型リィニールド」の登場後に「15馬力型」、
6リッターを超えるエンジンを搭載した「24馬力型」も追加されるのですが、
1900年代半ばには早くも生産中止となります。
そのすぐ後に生産会社は『リィニールド・モーター社』と名を変え、
20馬力型の試作車が作られるのですが、
それが乗用車としては最後のリィニールド車となってしまったようです。
なお、リィニールド・モーター社ではバスも作られていたようで、
この商用車のほうは乗用車生産中止後から1910年代に入るまで存在したらしいです。
り ぃ に ー る ど
リィニールド車が単に
「ほんの一時期存在した初期のイギリス車」
あるいは
「自動車誕生期の普通の車」
でしたら、わざわざ注目しなかったでしょう。
『リィニールド』が消滅した後に、
この車が生産されていた「同じ工場」で「いくつかの別の車が作られた」・・・ということで、
リィニールド車のことを書いたのでした。
参考資料『ザ・コンプリート・エンサイクロペディア・オブ・モーターカーズ』等