今回は、1年ほどで去った電気自動車のお話です。
『ロイヤル』
ほとんど知られていないアメリカ初期の電気自動車。
電気自動車というと、環境のために作られた最新鋭の自動車のように思われるでしょう。
しかしながら、電気自動車はガソリン式自動車が誕生した頃に近い
1900年前後にはすでに存在しました。
ただ、当時は別に環境のためではなく、単に電気式動力を用いただけだと思われます。
『ロイヤル・オートモービル社』で製造された『ロイヤル』は、
1900年代半ばに現れた電気自動車です。
この車はすごく小さかったようで、
ホイールベース(前輪と後輪の間の長さ)は約1.5メートル。
これは驚くべきことに、
日産社の今は販売されてない軽電気自動車『日産 ハイパーミニ』の約1.8メートルを下回ります。
ただし、横幅がどれぐらいだったのかは分かりません。
5つほどボディの種類があったようですが、恐らく、基本的な形は同じでしょう(推測)。
「王立の」、「王者らしい」、「国王の」といった、荘厳な意味を持つ「ロイヤル」の名称の通り、
豪華なボディを装着していたと思われます(またまた推測)。
1回充電で「75マイル(1マイル1609メートルなので、120675メートル。
あるいは約120キロメートル)」走れることが保障されていたらしいです。
ロイヤル車は1900年代半ばの1年程度の間に消えたため、
今となってはほとんど無名のはずです。
当然のことながら、現存車も無いに等しいでしょう。
参考資料『ザ・ビューリー・エンサイクロペディア・オブ・ザ・オートモービル』等