今回は、『ニッサン』と『ERF』の比較。
国籍もサイズもまるで異なりますが、デザイン上の最大の特徴がグリルという点は同じです。
左は3G83型エンジンを搭載した日本車『ニッサン クリッパー・トラック』。
この日産車は『プリンス』、『ニッサン・プリンス』、『ニッサン』というふうに
ブランド名を変えて一旦途絶えたトラックの車名、「クリッパー」を復活させたものです。
復活後には、バンも登場しました。
写真は日産専用グリルを装着した後期型で、
ベースの三菱車『ミツビシ ミニキャブ・トラック』と顔つきで見分けるのは容易ですね。
右はイギリスの『ERF』のローリー(トラック)です。
ごく初期のものは、エンブレムが「E.R.Foden」でした。
ERF車はイギリスの主要ローリーの中では1930年代と登場が遅いのですが、
近年までこのブランドは存続していました。
ERFのほうはボンネットがなかったり、クリッパーのほうはタイヤが明らかに小さかったりと、
違いはたくさんあるものの、トラックの全体的なフォルムは
1930年代でも2000年代でもさほど変わっていないように思えます。
参考資料:日産クリッパー・トラックのカタログ
ザ・ワールド・エンサイクロペディア・オブ・トラックス