一番カッコ良かった現行車が消えました。
eKスポーツ・ロアコンプリート。
2代目に設定されていたeKスポーツの別バージョンです。
初代はロアとM2の二つがありましたが、
2代目でロアのみになったものの、スポーツSとスポーツEの二つが用意されていました。
スポーツSは標準系eKスポーツに似た雰囲気で、
スポーツEは大口を開けたバンパーが特徴的でした。
ロア仕様は購入者がパーツを選んで作る仕様だったのに対し、
ロアコンプリートはその名の通り、すでにパーツがついた状態の仕様でした。
スポーツEと同じ外見で、eKワゴンとeKスポーツの両方に設定されていましたが、
後期型になった時からはeKスポーツのみとなっていました。
このロアコンプリート(orスポーツE)は非常に迫力がある面構えで、
最近のバカみたいに威張り散らした顔の車達と一線を画したデザインは素晴らしいのひと言でした。
ただ、残念ながらこの車の魅力に気づいた人は少なく、
今回の運びになってしまいました。
あの震災から二年。
あの頃生産中止になったミニカ・バン。
今年はeKワゴン、eKスポーツ、オッティと、3G83型エンジンの車が次々となくなります。
変わらなくていいことが変わり、
変わってほしいことは変わらない。
良い車がきちんと評価されないで生産中止になっていく。
それが悔しい。
eKスポーツ・ロアコンプリートを含むeKシリーズ&オッティは、
2000年代以降の車なのに80年代の車みたいに四角いデザインという、
非常に貴重かつ最高に好ましい存在でした。
・・・いや、そう思う人がやっぱり少ないから、新型があんなになったんでしょうね。
あんな新型は要らない。
バンのような、だけど確かな魅力のあった現行のほうが良い。
eKスポーツ・ロアコンプリート。
写真で見るたびにかっこいいと思う。
かっこいいと思える傑作。
次のやつは、ワゴンR・C2の変グリルをつけたやつを思い出させるような駄作にしか思えない。
カスタムって名前ばっかり増えてて、ホントに嫌になる。
eKスポーツ・ロアコンプリートが少し形を変えて蘇って、
eKカスタマブルスポーツとして登場したら、すっごい嬉しい。
無理でしょうけど。