こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

車の小知識。 自動車デザイン

車のデザインの変化について書きます。


 【1900年代以前】
1900年代以前のデザインは、四つの車輪をつけた乗り物、
あるいは発動機(エンジン)をのせた馬車みたいなスタイルでした。

 【1910年代】
屋根がない幌のついた車が多数なものの、多少車に近づいたデザインになります。
車の最大の特徴となるフロントグリル。
丸目のヘッドライト、
独立式のウィング(フェンダー)。
クラシックカーと呼ばれる車の定番装備は、
この時代からのものかと思います(~1930年代ぐらいまで続く)。
これ以前の車は本当に馬車のようです。

 【1920年代】
より車らしいデザインになりますが、まだ馬車っぽく、この時期の車の後ろ姿は
箱型馬車の後ろ姿のように見えますね。
前はボンネットが出ていて、車の客室のほうは四角くて背が高い。そんなスタイルです。

 【1930年代】
もうこの時代の車は馬車スタイルではなく自動車スタイルです。
流線的なデザインを持つ車が数多く出てきました。
流線形ということで、普通乗用車系の車達は割と丸っこいです。
英国ではこの時期、屋根なしスポーツカーが大小色々とあり、どれもなめらかな形を持っていました。

 【1940年代】
ジープや軍用トラックなど、軍用車の時代。
デザイン性よりも生産性を優先したためか、軍用車はカクカクとしたものが多いです。
ハーフトラック(前が車輪、後ろが戦車のようなキャタピラになっている車)も多く作られました。

 【第二次大戦後~1950年代】
それまで独立していたウィング(フェンダー)がボディと一体化します。
このスタイリングのことを「フラッシュサイド」と言います。
フラッシュサイドを最初に採用した車にはいくつか諸説がありますが、
カイザー・フレイザー社で作られたアメリカ車の『カイザー』と『フレイザー』のようです。
どちらも1947年に登場しました。
第二次大戦後直後は戦前車そのものの形の車が多かったですが、次第にほとんどの車が
フラッシュサイド化していきます。

1950年代後半には、「テールフィン」と呼ばれるボディ後部に、魚のヒレのようなすごいものが
ついている車がアメリカ車ではやりました。『1959年型キャデラック』を見ればすぐに分かります。

 【1960年代以降】
もう箱型が主流。
1960年代は丸目2灯ヘッドライトが多く、
1970年代は丸目4灯、
それが1980年代には角型になっていきます。
1960~1970年代の車は丸みを持っていましたが、1980年代の車はどれも直線基調で
カクカクです。

1990年代になるとまた丸みを帯びますが、中途半端な丸みといった印象です。
2000年代は丸みが上手く使われるようになり、どの車も立派な感じになりました。質感が高いです。

 【2010年代】
未来。多分、2000年代と同じような、質感が高そうに見える車がメインでしょう(予想)。



 1910年代の馬車に近い感じの車『ロールス・ロイス シルバーゴースト』

 1920年代の箱型背高車『ロールス・ロイス ファントム』:シルバーゴーストの後継車。

 1930年代の流線形『ランチア アプリリア』:イタリア車。
後ろ姿がドイツの『フォルクスワーゲン ビートル』の
初期のスプリットウィンドウ・モデル(半分に分かれているような窓を持つビートル)に似ています。

 1940年代の軍用車『ウィリス MB』:いわゆるジープです。アメリカ車
第二次大戦で使用された車の中でも特に有名。

 1950年代前後の車『ビュイック スーパー(1949年型)』:アメリカ車
ビュイック』はGM(ゼネラル・モーターズ)社の高級ブランドで、GM社内では
最高級車『キャデラック』の次に高級です。

 1950年代後半のテールフィン『リンカーン フューチュラ』:アメリカ車
フォード社の最高級ブランド『リンカーン』の
コンセプトカー(未販売でモーターショーとかの展示車両。近未来的)です。
高級でどっしりとしたリンカーン車とは思えないほどに、すごいデザインでした。

これらの例は、「タカラ」のプレイステーション用ソフト『チョロQ ワンダフォー!』から。
それらしき車両(チョロQ)がゲーム中に出てきます。
このゲームはおもちゃのミニカー、「チョロQ」のゲーム版で、
子供向けっぽいのにけっこう難しくて、出てくる車両も上であげた通り、すごいです。

BGMと街の景色が最高に素晴らしいので、オススメです。