こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

ジャガー

つばめが肉食獣になった。
進化論では、まずあり得ません。
しかしながら、自動車ではあり得たのでした。

今回は日本でもよく見かける英国車の一つ、ジャガーです。

ジャガー
なめらかな形を持つ、動物の車版。

ジャガーはSSの後継車です。また、SS車はスワロー製のボディをのせた車両の後継車です。
そして、スワローの意味は、つばめ。このつばめが、ジャガーになったのでした。

ジャガーは第二次大戦後に登場・・・ということで、英国車の中ではかなり後発のブランド名です。
1950年代のジャガー車のラインナップは、
高級なサルーン系とスポーツカーの『XKシリーズ』の2段構えでした。
この頃のジャガー車のサルーン系は、前身のSS車のようにスタンダード車ベースではない
大型高級車になっていたようです。
あと、1950年代には、レースで使用された『ジャガー Dタイプ』という、
非常に曲線的な背の低い車もありました。

1960年代にはDタイプの後継車的な名前を持つ、市販車の『ジャガー Eタイプ』が登場します。
Eタイプはかなりヒットし、今でも人気があります。

現在、ジャガー・ブランドの車はフォード社の傘下になっています。
現在のジャガー車は全4車種。

サルーン系】
1 ジャガー XJ:大型高級車。
1960年代後半に登場した『ジャガー XJシリーズ』の名前を受け継ぎ、外観も受け継いでいます。
丸目4灯のヘッドライトに、中央の縦の銀メッキ線で二分割されている伝統の横長グリル。
車高が低く見えてワイドな感じですね。

2 ジャガー Sタイプ:中型高級車。
1960年代のジャガー・ブランドの中間サイズ車『ジャガー Sタイプ』の名前を引き継いでいます。
XJのようにヘッドライトは丸目4灯。
グリルは1960年代の小型/中型ジャガー車を思わせる楕円形です。

3 ジャガー Xタイプ:ジャガーの最小車。普通の中型車ぐらいの大きさです。
XJを縮小化したようなデザインで、XJよりも丸みを帯びています。
一種の芸術品と言っても良いでしょう。

以前は、サルーン系には飛び出した格好のジャガーの銀メッキ像が
フロントグリルよりちょっと後ろのボンネット上についていたのですが、
今販売中の車両にはついていないようです。

【スポーツカー系】
4 ジャガー XK:名前は『ジャガー XKシリーズ』を引き継いでいますが、
デザイン的には『ジャガー Eタイプ』的です。平べったくて丸みをかなり帯びています。

どれも、1960~1970年代のジャガー車を引き継いでいますね。
その頃が、英国車の最後の輝きの時代でした。

当時あった大メーカー/大ブランドのほとんどが、今では消えたり、外資系に買収されてしまいました。

ジャガーはフォード(外資系)傘下ですが、今も生き残っていて売れているようなので、
他の英国車よりも幸せでしょう。

はっきり言って、ジャガー車が英国車で一番幸福なような気がします。