こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

1978年当時のBL系車両達

ブリティッシュ・レイランド社のラインナップ。1978年度版。
今まで「こんなにありました」・・・と思っていたのですが、
実は、ちゃんとまとめてみるとかなり少なめですね。


【ミニ】
独立した大衆車。

『ミニ』
BL(ブリティッシュ・レイランド)系の最小大衆車です。
この時のミニは、オースティンとモーリスのブランドが統合されて
「ミニ」のブランド下で売られていました。
また、「BL ミニ」と呼ばれます。

『ミニ クラブマン
ミニの上級車種で、ボディの形は同じものの、顔つきが全然違います。
ミニに比べてかなり普通で、地味です。


【オースティン】
大衆車。

『オースティン マクシ』
オースティン・ブランドを冠した大衆車。ミニより大きいです。

『オースティン アレグロ
オースティン・ブランドの最上級車、と言っても、当時のオースティン車は
これとマキシしかありません。


【モーリス】
大衆車。

『モーリス マリーナ』
かつては栄華を誇ったモーリス車も、この時にはこれ1車種のみでした。


【MG】
スポーツカー担当。

『MG ミジェット』
小型のオープン・スポーツカーで、
「オースティン・ヒーレー・スプライト(1978年にはは存在せず)」のMG版。
相棒「オースティン・ヒーレー」生産中止後も生き残ったMG車ですが、
生き残った、つまり昔のままの古い状態で存続していました。

『MG B(/MG B GT)』
こちらも古いまま存続状態。古典的って言葉が似合いそうですね。
ミジェットよりも格上の中型スポーツカーです。
MG Bの屋根つきバージョンが「MG B GT」でした。


トライアンフ
なぜか最多の3車種もあり。

トライアンフ ドロマイト
小型~中型の幅広いバリエーションを持っていたサルーン(セダン)。
ただし、形はどれも同じでした。エンジンの大きさが異なるぐらい。

トライアンフ スピットファイア
小型スポーツカー。「MG ミジェット」同様、こちらも古いまま存続。
発売当初はミジェット(あとスプライト)のライバルでしたが、
その後に親会社がライバル会社と合併したため、この時は仲間になっていました。

トライアンフ TR7』
当時最新鋭の中型スポーツカー。
「TRシリーズ」最新作ですが、それまでのTRシリーズとは
形が完全に変わっていました。
リトラクタブル・ヘッドライト(格納式ヘッドライト。
普段はボディ内にヘッドライトが隠れている格好になっています)が特徴。


【ヴァンデン・プラ】
小型高級車。

『ヴァンデン・プラ 1500』
旧型に相当する「ヴァンデン・プラ プリンセス」よりも、無理矢理な外見を持った印象。
ヴァンデン・プラ・プリンセスは昔の車なのにもかかわらず日本では異様なほど見かけますが、
このヴァンデン・プラ 1500は見たことがないです。


【プリンセス】
中型高級車。

『プリンセス 2200(/プリンセス 1800)』
かつてはオースティンやヴァンデン・プラの車名だった「プリンセス」がブランド名に昇格。
プリンセスという名前とは裏腹に、先進的なデザインのサルーン
車体が後方へいくにつれて、上へと上がっているような感じです。
2200はヘッドライトが角目で、1800は丸目4灯になっています。


【ローバー】
中型高級車。プリンセスよりも上級。そしてBL社のリーダー格。

『ローバー 3500(/2300/2600)』
5ドア・ハッチバックという、めずらしい高級車。
普通、高級車はブーツ(トランク)つきの4ドア・サルーン(セダン)です。
全体的な形はプリンセス車のように先進的で、プリンセス車の大型版のような感じ。
このローバー車より前、あるいは後の時代のローバー車で装着されていたローバーグリルはなく、
細いヘッドライトとヘッドライトの間はグリルなしで
ローバーのエンブレムが入るのみになっています。


【ランドローバー】
四輪駆動車。

『ランドローバー』
車名は型式的な名前(長さを表す数字やシリーズ何々とか)になってしまうので、
単に「ランドローバー」と呼んでも差し支えないでしょう。細部はかなり変わりましたが、
全体的には1940年代に登場したままの形を保っています。
今でも改良版が「ランドローバー・ディフェンダー」という名前で現役のようです。

『ランドローバー レンジローバー
乗用車風の四輪駆動車。こちらは普通のランドローバーよりも明らかに高級ですね。
現在のランドローバー車でもこの名は残っています。


ジャガー
大型高級車。

ジャガー XJ』
高級な大型サルーンレンジローバー同様、この名は現在も残っています。

ジャガー XJ-S』
当時のジャガー製スポーツカーです。これまでのジャガー系スポーツカーと比べると、
ややカクカクしています。


【デイムラー】
大型最高級車。

『デイムラー ソブリン/デイムラー ダブルシックス』
BL系車両の最上級車ですが、ジャガー車の高級版といった内容の車。
ジャガー車との外見上の最大の違いはグリル。形は同じです。
ソブリンとダブルシックスは名前が全然違うものの、外見は同じ。
ダブルシックスのほうが、ソブリンよりも排気量が大きいエンジンを積んでいます。


全11ブランド。18車種。
(車名が全く異なる「デイムラー ダブルシックス」を別車種としたら、19車種)

・・・11ブランドもある割に、車種は非常に少ないのです。

例えば、現在の日産社は
『日産(ニッサン)』と
『インフィニティ(アメリカ市場の高級車)』)の2ブランドだけなのに、
BL社の車種数よりも多いです。

BL社は「1ブランド=1車種」も多く、悪く言えばブランドが乱立しているだけ、
良く言えば戦前車(第二次大戦より昔の車)のようにそのブランドがその車そのものになっている、
と言ったところです。

BL系車両達は、どれもそれぞれの伝統を持っていて、
日産/インフィニティ両車よりも歴史的には重い印象です。

・・・日産車の歴史はけっこう長く、実はジャガー車やランドローバー車などよりも長いのですが、
BL車両よりも伝統を売りにはしていません。
少なくとも、自分はそう思っています。

この時のBL系各車は、ブランドによっては以前のほうが魅力的だったりしますが、
この時代のものも十分に魅力的に見えますね。

・・・イギリス車好きな自分だけかも(悲)。