今回は(も?)イギリスの軍用車!
『オースティン チャンプ』
勝者にはなることができなかった軍用車。
第二次大戦後、合併してBMC社となった影響で、
モーリス社(ナッフィールド・グループ)側からオースティン社側の車となった軍用車があります。
それは、『オースティン チャンプ』。
モーリス側の試作軍用車『ウーズレー マッドラーク』の改良版です。1950年代に作られました。
顔つきは第二次大戦で大活躍した『(ウィリス)ジープ(MB)』の影響なのでしょうか。
縦の線が同じように並んでいて、ジープよりも少ない5本で幅は太いです。
丸目のヘッドライトは5本線グリルの両端についています。
ウーズレー軍用車ではウィング(フェンダー)が丸みを帯びていたのですが、
オースティン軍用車になると角張り、幅が狭くなりました。
ボンネットはやや膨らんでいます。
ナッフィールド グッティ
↓
ウーズレー マッドラーク
↓
オースティン チャンプ
と引き継がれてきた、一連の軍用車達。
完成版はオースティン チャンプですが、同じようにジープの影響を受けた
ローバー社の軍用車(多目的四輪駆動車)『ランドローバー』には太刀打ちできず、
車名通りにチャンプ(優勝者)にはなれないまま、生産中止となってしまいました。