今回は手元に写真がない車のお話です。
あと、今回の車をフランス語に近い表記とするならば、「クラスィック」になると思うのですが、
日本語的な「クラシック」という表記で書きます。
『クラシック』
大半がタクシーとして作られた、少量のクラシックカー。
『クラシック』は、普通の中型フランス車です。
1920年代半ばに現れ、1920年代の後半に生産中止となりました。
製造元は、「スィエ・ジェネラル・デ・ヴォワチュール・ザ・パリ(注:読み方自信ありません)」。
日本語的にすると、
フランスの首都パリにあった「一般的自動車社」なる自動車メーカー
によって作られたのです。
クラシックと言うと、クラシック音楽や古典的といった雰囲気がしますね。
フランス語のクラシックという単語とはつづりの最後が異なりますが、恐らく同じ意味でしょう。
古そうだけど、クラシック音楽のように優美かつ荘厳で、なおかつ確立された普遍的な名声を
得れるように・・・と、名づけられたのではないでしょうか。
・・・今となっては推測するしかありません。
クラシック車は
トゥアラー(幌つきの屋根なし車)あるいはサルーン(セダンのこと)が作られたとのことですが、
ほとんどが「タクシー車両」として作られたらしいです。
1920年代後半のみの車なので、現存車両はもちろん無いに等しく、
資料も少ない車ではないかと思われます。
クラシック車は普通の車ということなので、
背が高めな形、縦長のグリルを持つ顔つきの、
一般的な1920年代デザインの車だったのでしょう。
それ以上は分からない謎のフランス車なのです。
参考資料『ザ・コンプリート・エンサイクロペディア・オブ・モーターカーズ』