こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

ダットサン

今日の帰りは半月がきれいでした。
それに、風が暖かかったです。
最近は毎日寒かったのに、なぜ?

・・・今回は、誰もが知っている(多分)大衆車ブランドです。


ダットサン
世界で昇った輝かしい栄光。

かつてはものすごく有名だったものの、今では消え去った自動車ブランド達・・・。
イギリスなら『オースティン』や『モーリス』、
フランスなら『パナール・ルバッソール』、
アメリカなら『オールズモビル』や『プリマス』です。

それらは、全盛期には本当に最強クラスの自動車ブランドでした。

同じように、日本にもそんな名が一つあります。

それは『ダットサン』。
1930年代に登場した名称です。

ダットサン車は主に大衆車で、当初は『オースティン セヴン』そっくりなモデルが存在し、
第二次大戦後には、『ミニ』に似た雰囲気のダットサン乗用車が現れます。

ダットサンの名は日産社の所有するブランドで、
大衆車がダットサン、それ以上の車が『ニッサン』と分けられていました。

1960~70年代頃は小型セダンの『ダットサン サニー』、
中型セダンの『ダットサン ブルーバード』がメインで、
他にも商用車やスポーツカーがありました。
スポーツカーは、『ダットサン フェアレディ』および
後継の『ダットサン 240Z(『ニッサン フェアレディZ』の海外名)』が有名です。

アメリカで大人気を博した240Zのように、ダットサンの活躍の場は海外にもありました。
日本ではニッサンの名で売られていたものが、海外ではダットサンとして売られていたのです。

 にい・よん・まる・ぜっと

1980年代には『ニッサン サニー』や『ニッサン ブルーバード』のように
日本市場のダットサンの名はニッサンに変更され、
海外向けも合わせてニッサンに変更。

ここで、ブランド名としてのダットサンは消滅します。

特筆すべきことは、人気がなくなって消滅したわけではないということです。

冒頭で挙げた有名ブランドが売り上げの不振で散ったのに対し、
ダットサン・ブランドは単に日産社の「ニッサン・ブランドに統一する」という方針のみで
消えたのでした。

 だっとら

ダットサン・ブランドは1980年代に消えましたが、
ダットサンの名は消えませんでした。
主に商用車の「車名」として、活路を見出したのです。

特に知られているのが、『ニッサン ダットサン・トラック』でしょう。
「ダットラ」の愛称で知られています。

ダットラの最終型は、
トラックにしては非常に顔つきが鋭くてかっこよいものでした。
実際、乗用として『ニッサン ダットサン・ピックアップ』というモデルもありました。

最終型ダットサンを作っていたのは、かつてのフェアレディZも生産していた日産車体社。

ダットラは2000年代前半に名称を『ニッサン ピックアップ』と変え、
輸出専用車となり、そして長く続いたダットサンの名もとうとう消えました。

なお、ニッサン ピックアップは顔つきがダットラよりも多少丸みを帯びたものになっていて、
今でも生産されています(2008年11月現在)。

 だっとさん

ダットサン車はアメリカやロシアで「ダッツン」と呼ばれ、
その名が使われていない今となっても世界的に知名度は抜群です。

ダットサンが生産されていない自動車ブランド名で特に惜しい存在なのは、言うまでもないでしょう。