ＤＬ

ちょうどトラクターに興味が湧いている最中なので、今回の文をのせます。

Ｄ．Ｌ．

『ＤＬ』
２度作られたらしいスコットランドの車。

１９１０年代前半に、イギリスのスコットランドの
ＤＬモーター・マニュファクチャリング社が、『ＤＬ』という名の車を作り始めます。

ＤＬ車はライトカー（軽量な車）で、Ｖ字型の尖ったグリルを持っていました。
ボディは２人乗り、４人乗り、それにデリバリー・バンの３種が存在したようです。

ＤＬ車はすぐに製造中止になるものの、１９２０年代に入ってから復活します。

ただし、その頃に他社（ウォレス社。『グラスゴー』という農業用３輪トラクターの製造元）と
関わっていたためか、新しいＤＬ車は
サルーン（セダン）とトゥアラー（屋根なし車両）の２台しか作られなかったようです。
グリルは尖り具合がやや穏やかになっていました。

復活を果たしたＤＬ車はまたもすぐに消滅し、
一方グラスゴー車も同じトラクターの最強たるライバル、
フォード社製『フォードソン』には太刀打ち出来なかったようです。


参考資料『ザ・ビューリー・エンサイクロペディア・オブ・ザ・オートモービル』等