前回、ナッティ(三菱ミニカ・バンの新グレード)のことを書いたため、
今回はグッティのことを書きます。
なんて安易な発想(笑)。
久しぶりのイギリス車話です。
『ナッフィールド』
軍用車の試作品にこの名が冠されていたらしい。
ナッフィールドとは、ナッフィールド・グループとして有名です。
オースティン社と合併する前のモーリス社を中心とした「モーリス帝国」、
それがナッフィールド・グループです。
しかしながら、軍用車の試作品として、『ナッフィールド』の名前を持つ車両が
いくつか存在したみたいです。
なお、ナッフィールドの名はトラクター(農作業用車両)にも使われていたようです。
ただ、モーリスやMGなど、ナッフィールド・グループにはいくつも
有名な乗用車ブランドがあったため、ナッフィールド名が乗用車のブランド名に使われることは
ついにありませんでした。
ナッフィールド車の製造元は『ナッフィールド・メカニゼーションズ社』らしいのですが、
詳しくは分かりません。でも名前からして身内の会社ですね。
ナッフィールド車の中でも特に知られているのが、恐らく
『ナッフィールド グッティ』でしょう。
FV1800シリーズと呼ばれるらしいプロトタイプ(試作品)の一つで、
第二次大戦後に現れます。
外見上は全体的な形が
やはりアメリカの『ウィリス ジープ』のようですが、
円形ヘッドライトが両端につけられ、その間に細い線がいくつも
かなりびっしりと入るグリルを持っていますので、
顔つきの印象はだいぶ違います。
グッティの後には『ウーズレー マッドラーク』という改良型が登場し、
その後には、さらなる改良を遂げた『オースティン チャンプ』が登場します。
ナッフィールド → ウーズレー → オースティン
どうして改良のごとにブランド名が変わっているのかは、
ウーズレーは同じナッフィールド系のブランドで、
オースティンはナッフィールド・グループの合併先だから。
親会社の都合で名が変わっているだけです。
それで、グッティは試作品だけで終わったようなのですが、
これはけっこういい車かも。
『ジープ』や『ランドローバー』とはまた違った雰囲気で、意外にかわいい感じ。
大きさも資料を見る限りでは、それほど大きくもなさそうですね。
これが市販されていたらかなりほしいです。
だけど、自分には免許もお金もないです・・・。