今回はロシア車やベルギー車よりも知られていない、カナダ車についてです。
・・・とうとうカナダ車まで、他の有名な国の自動車をさしおいてこのブログに登場(笑)。
『ロンドン』
カナダのロンドンで作られた高品質な車。
ロンドンと言えば、イギリスの首都。
ですが、ロンドンと名のついた市は、カナダにもあるのです。
それはオンタリオ州のロンドン市。
1920年代前半、この地で『ロンドン』という車が「ロンドン・モーターズ社」によって
作られました。
生産モデルはハースケール・スピルマン製の6気筒4リッター・エンジンを積んだ
『ロンドン シックス』1車種のみでした。
これは高級車という位置づけ。
シックスの名は、恐らく6気筒の「6」です。
ロンドン車には格式高い、そして重そうなサルーン(セダン)・ボディが装着され、
そのスタイルは1920年代のありきたりな背高いものでした。
ロンドン車を基礎としたカナダの自動車帝国の計画は結局のところ、
1920年代半ばに終わりました。
それまでに作られた台数は、100台を少し下回るぐらいだったようです。
注:今回のブランド名は、資料で調べると「ロンドン・シックス」として出てきますが、
このブログでは「シックス」は車名と判断し、ブランド名は「ロンドン」のみとして書きました。
参考資料:『ザ・イラステレイテッド・エンサイクロペディア・オブ・オートモービル』等