こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

ペアソン・コックス

『ペアソン・コックス』
イギリスで最後に登場した蒸気自動車。

蒸気自動車。それは馬車に代わる乗り物として登場しました。
蒸気を動力とする車で、それらはガソリン式自動車の登場によって駆逐されていきました。

ただし、ガソリン式自動車初期の頃は、一緒に存在していたのです。

ペアソン・アンド・コックス社で作られた『ペアソン・コックス』は
1900年代後半という、蒸気自動車としてはかなり遅い時期に登場しました。
この車は、イギリスで最後に登場した乗用の蒸気自動車として知られています。

ペアソン・コックス車は、
当初は12馬力の蒸気式エンジンを積んだ2人乗りの車でした。

スタイルはガソリン式のようで、
ボンネットを持つ普通のガソリン車のようなデザインを採用。

1910年代前半には、
上級の5人乗りで15馬力型のペアソン・コックス車が特注で作られます。
合わせて8馬力型のJAPエンジンを積んだガソリン式のサイクルカー(簡素で軽量な自動車)も
登場するのですが、こちらも特注でした。

イギリス蒸気自動車ペアソン・コックスは、やはりガソリン車には勝てず、
最終的には1910年代半ばを過ぎた頃に生産中止となったようです。


参考資料『ザ・コンプリート・エンサイクロペディア・オブ・モーターカーズ』