『ホール』
少しアンバランスな感じの謎の車。
１９２０年代に入る少し前に、『ホール』という名の車がイギリスで作られました。
ホール車は背が高い印象のボディを持ち、まるで『ＮＥＣ』のような不思議な格好でした。
ＮＥＣ：ホイールベース（前輪と後輪までの長さ）が極端に長くて
ボンネットが非常に短いため、室内部分が普通の車より広かった車。
短いボンネットには『タルボット』のものと思われる、
あるいはそれっぽい地味な形状のグリルがついていました。
タルボット：イギリスの平凡な中型～大型ぐらいのサイズの車。
地味ながらしぶとく１９１０～２０年代を乗り切っていた。
室内部分はかなり広く取られているため、
ゆったりとした乗用、あるいはタクシーとして使われる予定みたいでした。
なおエンジンは、自社ものを積んでいたとのこと。
外見が大多数とは違って面白いホール車でしたが、
ＮＥＣ車のようにある程度の期間売られることはなく、
１、２台の試作程度で終わったらしいです。
参考資料『ザ・コンプリート・エンサイクロペディア・オブ・モーターカーズ』
