『三菱 シャリオ・グランディス』
頼もしいデザインのミニバン。
今現在、ミニバン(多人数が乗れる車)は自動車メーカーの人気車種です。
1980年代に登場した三菱社の初代『三菱 シャリオ』は、
日本の最初のミニバンの一つとも言われます。
シャリオは四角い車で、後の2代目シャリオは多少の丸みを持っていました。
1990年代後半には、
グランディスのサブネーム(車名の後につく車名)をつけた
『三菱 シャリオ・グランディス』が登場します。
サブネームがついたものの、事実上3代目シャリオという位置づけですね。
シャリオ・グランディスは、以前のシャリオ同様に四角い感じのミニバンです。
いかにも普通なミニバンですが、その点が素晴らしいのです。
同時期の初代『日産 プレサージュ』とともに、特に良いデザインの国産ミニバンだと思います。
シャリオ・グランディスは角が角張っており、
横長ヘッドライトも四角く普通ながらも落ち着きがあり、中央には立派なグリル。
前期型(マイナーチェンジ前)では、横線基調の銀メッキ・グリルが装着されていました。
2000年代に後期型(マイナーチェンジ後)に変わると、
グリルが縁(ふち)と中央の線が銀メッキ、内側が黒塗りのものに変わりました。
その顔つきは、上品な印象。そして全体的な形は心強い。
この後期型シャリオ・グランディスこそが
シャリオ系の車で最高に優れたデザインでしょう。
ただ残念なことに、シャリオ・グランディスの末期はプレサージュと同様、
素晴らしいぐらいのデザインとは裏腹に全然売れていませんでした。
しゃりお・ぐらんでぃす
今現在、『三菱 グランディス』という、4代目シャリオに相当する車が生産されています。
シャリオの名が取れて単にグランディスとなっている通り、
基本的に四角い感じだったシャリオ/シャリオ・グランディスに対し、
グランディスは近代的で、顔つきはかなり丸みを帯びたものになっています。
つまり現行型はサブネームだったグランディスを車名へと格上げし、
外見も一新して新規挑戦となったわけですが、
この現行型グランディスは今もあまり売れていないようです。