6月14日(土)
深緑色のメタリックっぽい『三菱 ジープ』がフル・オープンで走っていました。
すごく良かったです。
三菱のジープがジープの中では一番だと思っています。
アメリカの近年のジープよりも好き。
小さめで、グリルがやや縦に長く、すごくかっこいい!
・・・今回はジープではないですが、かっこいい車のお話です。
『グラハム・ペイジ』
騎士の道を進んだアメリカ車。
1920年代後半、アメリカでそれは起こりました。
グラハム3兄弟が『ペイジ社』を買収し、自動車業界に足を踏み入れます。
それは2度目でした。
1度目は思いもしなかった大メーカーの買収によって、その道を失ったのです。
そして今回、大メーカーに対抗するために開始したのが、『グラハム・ペイジ社』。
誠実を重んじ、弱きを守る「騎士道精神」を掲げて創立しました。
製品名は『グラハム・ペイジ』です。
一連のグラハム・ペイジ車は縦長で長方形のグリルを持った普通の車でしたが、
それゆえにかっこいいものでもありました。
1930年代に入ると早くもグラハム・ペイジ社の乗用車は
ペイジの名が落ちて、単に『グラハム』となります。
買収をしてペイジの名を消したというのは、
非騎士道、つまり大メーカーと同じとされてしまうことを嫌がった・・・のかは分かりませんが、
会社名のほうは
グラハム系の車が滅びるまで「グラハム・ペイジ」のままだったようです。
1930年代後半に
日本の日産社に技術援助をしたのが「グラハム・ペイジ社」となっていますので。
製品名はともかくとして、
車そのものは後に登場するグラハム車もグラハム・ペイジ車と同じものでした。
つまり、騎士道を背負っていたのです。
参考資料『ザ・コンプリート・エンサイクロペディア・オブ・モーターカーズ』