こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

オートクラット

今回の文章は、義務的にのせます。まあ、内容はいつもと同じですが。
では、いきます。

『オートクラット』
古き良き時代を生きた上級ライトカー。

1940年代以前イギリス車ブランドの詳細なリストをアルファベット順に見ていくと、
『オースティン』のすぐ後には『オートクラット』なる名が出てきます。

オートクラットとは、専制君主という意味もある荘厳な名前ですが、
オートクラット車のほうは『ロールス・ロイス』のような威厳も名声もある車ではありませんでした。

ただし、1913年から1926年の間、10年以上も存続していたのです。

ちょうどクラシックカーの時代区分の
エドワーディアン期(1905~1918)」と
「ヴィンテージ期(1919~1930)」の
中間辺りに生産されていました。

 A U T O C R A T

イギリスのイングランド、ウェストミッドランド州にある工業都市バーミンガム
常にこの地で生産されていたオートクラット車は、様々な他社製のエンジンを積んでいました。

1910年代前半のオートクラット車はサイクルカー(簡素な小型車)、
あるいはもう少し大きいライトカー(今で言う小型車)でした。
当初のグリルはブルノーズ型(やや前へ押し出しているようなグリル)だったようです。
エンジンはJAP製かプジョー製、
シャピュイ・ドルニエ製、コヴェントリー・シンプレックス製のものを搭載。

ヴィンテージ期に入って以降は、
ホチキス製、アンザニ製、ヘンリー・メドース製、ドーマン製のエンジンも積まれていたもよう。

1920年代頃のオートクラット車は長方形のグリルを持った、外見が普通の車でしたが、
市場では特に高価なライトカーとして知られていたようです。
また、1920年代前半にはサルーン(セダン)のオートクラット車が追加されました。
(↑この時以前は、屋根なしで幌つきのライトカー)

それ以後はかなり細々と作られていたらしく、
とうとう1920年代半ばを越えた頃には、オートクラット車は生産中止となりました。


参考資料:『ザ・ビューリー・エンサイクロペディア・オブ・ザ・オートモービル』等