エンジンとは、自動車の動力装置。これがないと車は走りません。
今ではほとんどの車が前にエンジンを積んでいます。
エンジンの説明は、このぐらいでいいでしょう(焦)。
ここからはエンジンの文化的な話(?)を。
今現在、自動車メーカーは自社製自動車には自社製エンジンを積むのが当然です。
日本の自動車メーカーはほとんどそうです。
ここでかつての話をしましょう。
初期(1900年代前後~30年代)のヨーロッパやアメリカの自動車メーカーは、
自社製エンジンを積まないで他社製エンジン(エンジンを製作する非自動車メーカーも存在)を
搭載していても、立派に自動車メーカーとして存続していました。
他社製エンジンを積んでいる自動車メーカーが、無数に存在していたのです。
もちろん、自社製エンジンを積んでいた自動車もありました(『ロールス・ロイス』など)。
ですが、そんなメーカーは細かいメーカーも全て入れたら、少数になります。
エンジンを製作するのにはかなりの資金がかかるので、
資本金の少ない小メーカーは製作するための資金が必要のない他社製のエンジンを積んだほうが
安上がりだったのでした。
今では大手メーカーは大体自社製エンジンを積んでいますが、
他社と協力して製作したエンジンを積んでいたり、
あるいは他社のエンジンを積んでいる車もあります。
ロールスロイス車を何百台買ってもお金が有り余るような資金さえあれば、
どの自動車メーカーも喜んでエンジンを作るでしょう。
そうでないからこそ、他社のエンジンを積む必要があるのです。
イギリスにたくさんある小メーカーでは、まず他社製のエンジンを積んでいます。
また、1950年代のイギリス製スポーツカー・メーカーはほぼそうです。
今も存在する、クラシックカー・スタイルの車両『モーガン』を生産している
イギリスのモーガン社が搭載させているエンジンも、全部他社製です。
他社製だろうとその車に魅力があれば、問題ありません。
名車と呼ばれる車でも、他社製のエンジンを積んでいたりもするのですし。