パンドーラと発音したほうが実際の発音に近いと思いますが、
表記は日本でよく知られているほうでいきます。
今回も非常に曖昧なイギリス自動車ブランド。
『パンドラ』
作る車という贈り物。
ギリシャ神話で出てくる、最初の女性パンドラ。
泥から作られたパンドラは贈り物を与えられ、開けてはいけない箱すらも与えられます。
その箱には災いが詰まっていました。
パンドラは箱を開けてしまい、人間達に災いが降りかかります。
ですが、箱の奥には希望が詰まっていたのでした。
・・・詳しくは知らないのですが、パンドラの箱のお話です。
恐らく、イギリス車『パンドラ』もギリシャ神話から名づけられたのでしょう。
この車は「未完成品」です。
シャーシおよび組み立てキットの形で1900年代前半頃に売られました。
100年も前に『フェアソープ』や『ローマックス』のような
組み立て式の自動車「キットカー」が存在していたなんて、驚きのひと言です。
工場ではなく家で組み立てるパンドラ車は、7馬力エンジンのモデルでした。
その他の詳細は、謎に包まれています。
神話のように神秘的な車だったと、今となっては言えそうですね。
あと、同じ内容の車で『ヴェスタ』という車もあるようです。
パンドラ車は、組み立て式という特徴がとても印象的で、魅力さえ感じます。
詳細が分からないのが、実に残念です。
参考資料:『ザ・イラストレイテッド・エンサイクロペディア・オブ・オートモービル』