今回のブランド名は、日本語では「ホイペット」とも書かれる可能性もあります。
『ウィペット』
ウィリス・オーバーランドのヨーロピアンな小型車。
アメリカではかつて、ビッグ・スリー以外にも独立自動車メーカーが豊富にあり、
中でもウィリス・オーバーランド社は有名なほうでした。
このメーカーは『ウィリス』や『オーバーランド』などを作っていました。
それら以上に有名なのが、かの名車『ジープ』です。
ウィリス社こそが、最初のジープの商標の持ち主でした。
ジープの名に隠れてしまうものの、ウィリス社は他にも優れたブランド名を持っていました。
それらはウィリスやオーバーランドでもあり、『ウィペット』でもあるのです。
うぃぺっと
ウィペット車は、オーバーランド車の後継として1920年代半ば過ぎに登場した、
ウィリス社の低価格な小型車です。
グリルがやや丸みを帯びた四角形(少し台形)なのが特徴的で、
見た目はイギリス車『ビーン』にも似た感じです。
ヨーロッパ的なデザインのアメリカ車だったのでした。
ウィペット車は生産当時、ものすごく売れていました。
しかしながら、1930年代に入ってから小型のウィリス車が登場し、
入れ替わりで姿を消すのでした。
オーバーランド車の入れ替わりで登場した自身と同じように・・・。