こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

クライスラー倒産

ああ、クライスラー。潰れちゃったみたいですね。
いずれこうなるとは思っていましたが、いざなってみると寂しいものです。

クライスラー社は1920年代に、
当時は規模では明らかに大きかったダッジ社を買収して大成功し、
ビッグ・スリーにまでのぼりつめた自動車メーカーでした。

近年、ドイツ系メーカーとの合併を解消され、
「やはり連合は失敗だったか」的な風潮がありましたが、
80年以上、倒産時までクライスラーダッジ連合は失敗ではなかったはずです。

GMとフォードにも言えることですが、
特異なアメリカ市場で大型車ばかりに頼ってきたのが問題だったのではないかと思います。

かつてクライスラーは他社を買収してヨーロッパで小型車を売っていましたが、
それは上手くいかず、結局はその他社を手放した経緯があります。

その頃から小型車を自力で開発していれば、
もっと国際的販売力もあったと思うのですが、今さら言っても手遅れでしょう。

イタリアのフィアット社と提携するような話になっていますが、
あまり成功を収めないでしょうね。
これは個人的な考えですが、かつてシトロエンとシムカを見捨てたフィアット社は
どうも頼りがいがない存在に思えます。
ちなみに、シムカを買収して小型車を手に入れたのがクライスラーでした。

どうせなら、ニッサンルノー連合側にクライスラーは入ったほうがいいかもしれません。
フィアット製小型車がアメリカで売れている話なんて聞いたことがなく、
むしろアメリカではほとんど見られないのではないかと思います。
そんなフィアットクライスラーのエンブレムをつけて売るぐらいなら、
ニッサンをベースにしたほうが未来は明るいです・・・って、
そんな話があったはずですが、はたしてどうなるのか。
それが今後の気になるところでしょうか。

さて、クライスラーと言えば、自動車ブランドの宝庫です。

高級車『クライスラー』を筆頭に、
パワフルなイメージの『ダッジ』、
世界を代表する四駆『ジープ』。

使用されていないものでは、
かつては売れまくった大衆車『プリマス』を始め、
『デソート』、『ナッシュ』、『ハドソン』、
『カイザー』、『ウィリス』、『オーバーランド』、
『AMC』、『ランブラー』、
『イーグル』、『インペリアル』等々があります。

しかしながら、それらを復活させても意味ないので、現状存在する3種のうち、
高級車をクライスラー、それより下をダッジ、四駆をジープのまま、
良い車を作るしかないでしょう。

ただし、良いデザインの車を作っても潰れる時には潰れるので、注意が必要です。
例はイギリスのMGローバー。
ここもドイツ系メーカーに見捨てられましたね。
見捨てることは経済社会の構造上、まったくもって正しい選択ですが、
ファンの自分は怒りを感じます。

恐らく、米国政府のの力によってクライスラー社が完全消滅することはないですが、
今後の動き次第ではとんでもなことになるかもしれません。

とりあえずクライスラー系には好意を持っているので、
出来れば良い方向に進んでいって欲しいです。