6月12日(木)
ずっと取っておいた『プチ ゆず七味味』を食べてしまいました。
ゆずな感じで辛く、美味しかったです。
小さいポテトチップスを味わいながら食べました。
もうないのが残念でなりません。
小さい。
というわけで、今回は分類が難しい存在の「小さい車」についてです。
『(ハンバー)ハンバレット』
作りの良い縮小版ハンバー。
かつてイギリスには、『ハンバー』という中型で質感の高い、
そしてやや地味な存在の車がありました。
当初はハンバー社によって製造されていたのですが、後に買収されてしまいます。
末期にはハンバーという名のブランド名だけが残っている状態と化し、
1970年代に消滅しました。
『ハンバレット』は、ハンバー車がまだハンバー社の製品だった頃、
ハンバー社初期の1900年代前半に登場しました。
その名が示す通り、ハンバーの縮小版、小型車です。
5馬力のエンジンを搭載した、2人乗りの屋根なし車両でした。
登場数年後で、一旦は生産が途切れてハンバー車だけがハンバー社の製品になるのですが、
1910年代に新しいハンバレット車が登場します。
この新ハンバレット車もハンバー車の小型版、
つまり小型がハンバレット車、
それ以上がハンバー車という感じだったのでしょう。
ハンバレット車はこの2代目で終了し、またも復活ということはついにありませんでした。
H U M B E R E T T E
のちにハンバー車は『ルーツ・グループ』内の車となります。
ルーツ社のブランド名としては一番上に位置づけされました。
ルーツ・グループ内の最高級車というわけです。
ルーツ社の下位ブランドには大衆向けの有名な『ヒルマン』がありました。
そのため、ハンバレットの名を再び小型車用ブランド名として使う必要性は、
ルーツ傘下後にはなかったのです。
イギリスの名車『オースティン ミニ』および『モーリス ミニ』に対抗する戦略上、
ルーツ社では同じぐらいの大きさの小型車が1960年代に登場しました。
この小型車は当時のルーツ社が持つ4ブランドのうち、
3ブランドで売られたのですが(例:『ヒルマン インプ』)、
ハンバー・ブランドだけは登場しませんでした。
ハンバー=高級、という位置づけがありましたし、
それに下位の3ブランドでも作られたので、
ハンバー・ブランドでも小さい車を作る必要もなかったのでしょう。
もし、ハンバー・ブランドでも作られたとしたら、
「ハンバー ハンバレット」のような感じでハンバレットの名は再登場していたかもしれません。