こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

ローバー 114

今回はブログ通算114回記念です。またまた半端ですよ~(焦)。


『ローバー 114』
ローバー・ブランドを冠した小型高級車。

ローバー114。この車は元々オースティン・ローバー・グループの
小型大衆車『オースティン メトロ』という車だったのでしたが、
1980年代後半にオースティン・ブランドが廃止され、単に製品名が『メトロ』となりました。
その後、高級車ブランドのローバー名を冠し、1990年代に『ローバー メトロ』として
イギリスで販売されるのですが、
イギリス以外では『ローバー 100シリーズ』として販売されました。

『ローバー 114』はそのシリーズのうちの一台で、
「100シリーズの1400ccエンジンを搭載した車」なのでした。
他にも『ローバー 111』などもあります(日本未発売)。

並べると、

(オースティン)メトロ

     ↓

ローバー メトロ/100(シリーズ)

となります。

なお、1960年代前半にも『ローバー 100』という車があったものの、
こちらは本格的かつ保守的な高級車です。ローバー 100(小型大衆車)とは全くの別物でした。


ローバー 100シリーズはメトロを改良した車で、細部こそ違いますが、
ハッバック式(後部に荷物用のドアがある形状)ボディの全体的な形は同一です。
1980年代スタイルを引き継いでいるので、かなりカクカクとしていますね。
また、ローバー・ブランドを冠されたため、高級な雰囲気が与えられました。

日本では、ローバー 114の3ドア・ハッチバックと5ドア・ハッチバックが販売されました。
ローバー 114には、マイナーチェンジ前(前期型)とマイナーチェンジ後(後期型)があります。

 【マイナーチェンジ前】
顔つきの中央にローバー・エンブレムがつき、
当時のローバー車同様、ローバー・グリルはついていません。

 【マイナーチェンジ後】
角張っていた顔つきがなめらかになりました。
多少安価な感じがするものの、ローバー・グリルを装着しています。


1960年代のローバー 100が生産されていた頃。ローバー車は中型高級車で、
当時は小型のローバー車などという代物はありえませんでした。

けれども度重なる合併によりオースティン車と同じ屋根の下に入り、
そのオースティン車がなくなったために、
かつてのローバー車とは比べようがない小型のローバー車が誕生したのでした。

そもそも小型のローバー 100の前身、オースティン メトロは『ミニ』の後継車として
誕生したのですが、ミニは根強い人気に支えられてなかなか生産中止にはならず、
ローバー 100は後継車から「(ローバー)ミニのよりも上の車」という位置づけになります。

最終的には、ローバー 100はミニよりも先に生産を終えてしまいました。


ローバー 114は日本でもそれなりに売れたようでしたが、
やはりミニの人気にはかなわなかったようですね。

1990年代当時のローバー車の数字3桁シリーズの中では、
日本では一番見かけないと思います(一番見かけるのは600シリーズ)。