『レイランド・グループ』
かつての英国最大の商用車メーカー、レイランド社を中心としたグループ。
『レイランド社』。そこは商用車『レイランド』を作る、歴史ある商用車メーカーで、
レイランド・グループと呼ぶべき存在を形成していました。
第二次大戦後のこと。
レイランド社はライバルの商用車メーカー『スキャメル社』や『アルビオン社』などを吸収し、
最大のライバル商用車『AEC』を中心とした『ACV社(AEC社を中心とした連合体)』までも
吸収しました。
AEC:ダブルデッカー(英国特有の赤い二階建てバス)で有名な商用車の名。
レイランド社は商用車メーカーだけでなく、乗用車メーカーも吸収しました。
それは『スタンダード・トライアンフ社』。
大衆車『スタンダード』の製造メーカー『スタンダード社』と
スポーツカー『トライアンフ』の製造元『トライアンフ社』の連合体です。
1960年代。スタンダード・トライアンフ社を吸収した後のこと。
ある自動車メーカー・グループとの合併話が持ち上がっていました。
英国最大級の自動車メーカー・グループとの合併。
当然のことながら、合併後のメーカーは英国「最大級」の自動車メーカーではなく、
英国「最大」の自動車メーカーとなるはずです。
その最大の自動車メーカーで少しでも強い主導権を握るため、レイランド社は合併する前に
もっと規模を大きくしようと他社の吸収をさらに行いました。
その一環が、『ローバー社』の吸収です。
ローバー社。農業用車(および軍用車)の『ランドローバー』で名をあげた自動車メーカーです。
もちろん、乗用車『ローバー』も生産していて、こちらは中型高級車でした。
ローバー社を含めたレイランド社は、さらに規模が大きくなりました。
その後、乗用車メーカーを中心とした、英国最大級の自動車メーカー・グループ、
『BMH社』と合併します。
この時に誕生したのが、『ブリティッシュ・レイランド社』。1960年代後半のことでした。
・・・今回は、前回の文章をかなり流用(苦)。