こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

車の小知識。イギリス車の簡単な歴史

今回はイギリス自動車史。すごく簡単にいきます。

ガソリン自動車は1900年より以前に、すでに存在していました。
イギリスは、自動車では同じヨーロッパのフランスやドイツよりも後発です。
初期のイギリス車の名作は、やはり『ロールス・ロイス』。
特に1900年代~1910年代頃に存在した『ロールス・ロイス シルバーゴースト』ですね。
この最高品質車は欠かせません。

1920年代には小型大衆車『オースティン・セヴン』が登場し、
この車がイギリス国外でも広がります。
他にも『モーリス・カウリー』などの大衆車も売れ、にぎやかになっていきました。

1930年代はイギリス車の全盛期。
保守的ながらも多少の流線型スタイルを持ったサルーンに、
大小の実に様々な種類のスポーツカーがありました。

第二次大戦後の1940年代後半~1950年代もやはり、色々と魅力的な車がありました。
ヒルマン・ミンクス』や『モーリス・マイナー』など。
1950年代後半には、イギリス自動車史最大の自動車
『ミニ(登場時にはオースティン・セヴン/モーリス・ミニマイナー)』が現れます。

1960年代もイギリス車はまだ魅力を失っていませんでした。
この時代に登場した小型高級車『ヴァンデン・プラ プリンセス』は日本で今でも見かけますね。
1960年代頃までは先進国にふさわしい影響力を持っていたイギリス車でしたが、
1970年代頃には勢いがなくなっていきます。

1980年代。注目すべき名車は特にありませんが、
この時代には名ブランドが次々と姿を消しました。
代表例は、『トライアンフ』、『モーリス』、『オースティン』。
特にモーリスとオースティンの名前が消滅したのは恐ろしいことです。
以前は英国の特に重要なブランド名だったのですから。

1990年代以降は、生き残っていたものだけがかろうじて生き残っていたという感じです。
2000年代に『MGローバー社』が『MG』と『ローバー』の生産を止めた時、
イギリス車の長い歴史が終わったような感もありました。

MGローバー社:分かりやすく書くと、

オースティン社+モーリス社
 →BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)社+レイランド社
  →ブリティッシュ・レイランド社
   →ローバー社
    →MGローバー社

という歴史を進んできた、長い歴史を持つ会社。
この会社の社史こそがイギリス自動車の歴史と言ってもいいほど、
かつては大量のメーカーを傘下にしていた、すごく規模の大きい自動車メーカーだったのでした。

現在もイギリス車は有名どころがいくつか残っていますが、ドイツ系となった『ミニ』を除けば、
どれも活躍中とは言えません(泣)。