自動車のブランド名(自動車初期の車は、ほぼブランド名=車名)は、
名前が2つで構成されることが割とあります。
【発売当初からからダブルネームだったブランド名】
『パナール‐ルバッソール』
『ド・ディオン‐ブートン』
『レオン‐ボレー』
どれもフランス車で、自動車登場初期の名車。それぞれ普通は
『パナール』、『ド・ディオン』、『ボレー』と呼ばれますね。
『ロールス‐ロイス』
販売のロールスと自動車製作のロイスが結びついた名称。特に有名なイギリス高級車。
『スワロー‐ドレッティ』イギリス製1950年代スポーツカー。
『フレイザー‐ナッシュ』主に第二次大戦以前に活躍したイギリス製スポーツカー。
『アストン‐マーティン』今も残るイギリス名門スポーツカー。
【2つの名前が途中から結びついたブランド名】
主に合併でダブルブランド名になったもの。
力関係が上の名前のほうが先につくことが多いようです。
『アームストロング‐シドレー』
『サンビーム‐タルボット』
メーカーの合併で誕生。どちらもイギリス車で、第二次大戦後までその名は継続。
サンビーム‐タルボット車は最後に『サンビーム』へと変わりました。
『オースティン‐ヒーレー』
『ジェンセン‐ヒーレー』
どちらも第二次大戦後のイギリス製スポーツカー。
これらは単に2つの名前がくっついただけで、
メーカーが合併してこうなったわけではありません。
『ハンザ‐ロイト』
ドイツ車。ハンザ社がロイト社を買収してロイト車が名前を変えました(ハンザ車のほうは併売)。
後にワルトブルク社傘下となり、『ロイト』は小型車として単名で復活します。
おまけ
会社名がダブルネームになっているものの、製品名は別々の例。
『スタンダード‐トライアンフ社』
イギリスの自動車メーカー。『スタンダード』および『トライアンフ』を販売。
『カイザー‐フレイザー社』
アメリカの自動車メーカー。『カイザー』および『フレイザー』を販売。
どちらも1950年代頃のことです。