こまかい後悔日記

主に車、WoT、アニメなどのことを書くブログです。

日産 プレサージュ

今日は、国産車のお話です。


『日産 プレサージュ
高級なミニバンにふさわしい外見が最高に良かった。

ミニバン。今、日本国ではかなり売れています。
そのため、日本の自動車メーカー各社は豊富にラインナップを用意しています。
『日産 プレサージュ』は1990年代後半に登場した中型ミニバンで、
初代モデルは高級を売りにした車でした。

この初代プレサージュは、実はデザインがローバー車にすごく似ているのです。
このことは多分誰も論じていないでしょうし、
私も初代プレサージュが生産中止後になって気づきました。

まず、フロントグリル。
立派な銀メッキ縁取りされた五角形。
グリル内側は縦と横のメッキ線が十字に交わっています。
もし、横線がなかったら、『ローバー 75後期型』などのローバーグリルにそっくりに見えます。
プレサージュのエンブレムも、ローバーのエンブレムと同じ場所、
グリルの上部中央の銀メッキ内に収まっています。
プレサージュのエンブレム自体、微妙に形がローバー・エンブレムと似ています。

ヘッドライトは横長で鋭めな形の異形2灯式ですが、中は丸目4灯になっています。
近年のローバー車は、丸目4灯に最後までこだわっていました。

ボディ横の後部ドアの後ろの窓の柱にも、プレサージュのエンブレム。
これも近年のローバー車の4ドア・サルーンに見られますね。

初代プレサージュは、ローバー車のミニバン仕様と言っても良いぐらいです。
後ろのデザインだけは、ローバー車的では全くありません。
ですが、後ろ姿もよいのです。
中央のナンバープレートを挟んだ横長のランプ類。すごく安定して見えます。
適度に鋭く、かっこいいです。

顔つきが整っていて、横のデザインもなだらか、そして後ろも良い。

初代プレサージュは諸事情で室内が車高の割に低く、ライバルには大きく負けていたと思うのですが、
デザインに関しては他のライバル達よりも数倍上でした。
この初代プレサージュ並にデザインが優れている日本のミニバンは、そう多くはありません。

初代プレサージュは後期モデルになるとローバー色は薄れ・・・と言っても、
ローバーと関連があるわけではないのですが。
ヘッドライトは中の内側が角型になり、グリルはややなめらかになって、
なんとなく馬みたいな印象のものに変わりました。

顔つきはどちらかと言えば前期モデルのほうが私は好きですが、
後ろ姿は後部ランプ類の白色面積が増え、よりデザインの良い新しい日産エンブレムがついたので、
前期モデルよりも良い感じに見えます。

初代プレサージュの販売戦略には、私はどうも納得が出来ませんでした。
高級なミニバンとして登場させたのに、
プレサージュよりも高級感がない外見でも値段は上という
兄弟車(中身が同じで、顔つきが違う程度の車)『日産 バサラ』が登場。
その上、初代プレサージュの販売の後半は高級さよりも「お買い得感」を強調して売っていました。
少なくとも、私はそう思いました。

プレサージュは現在、2代目モデルが販売されています。
名前は同じものの、外見的に初代プレサージュらしさは感じられません。
メッキ・グリルを持ちながらも、非常に簡素な感じです。
2代目プレサージュは後期型になって顔つきが高級になりましたが、
初代のように高級感が全体から漂うようなことはありません。あくまでもグリルとヘッドライトのみ。

月刊販売台数がかなり低迷している現行の2代目プレサージュですが、
次の型が初代のように外見が良ければ十分に戦力になるとは思います。

・・・次の型が出るとしたら、ですが。