ダットソン

『ダットソン』
ダットの息子は損をする。

１９３０年代に現れた日本車『ダットソン』。
この名は『ダットサン』の書き間違いではありません。

ダットサンは当初「ダット」の「ソン（息子）」、
つまり小型車『ダット』の後継車という意味で「ダットソン」と命名されたのですが、
ソンが「損」につながるとし、

日が昇る　→　昇進する

といった意味合いで「サン（太陽）」に変えられ、
世界の名車ダットサンの輝かしい歴史が始まりました。

ただし、ダットソン車は存在しなかったわけではなく、ごく短い間だけ存在したようです。

しかも悲しいことに、
ダットソン車の名称が語られるのはダットサン車の誕生秘話の時にだけ。

完全にダットサン車においしいところを取られてしまったダットソン車のほうは、
本当に損をしてしいたのでした。