今回もジャガー関連で行きます。
『ＳＳ』
見かけ倒しなのに、その見かけが素晴らしすぎる。
スワロー社はオースティン・セヴン・スワローで成功をおさめ、
１９３０年代に『ＳＳ』というブランド名の車を作り始めます。また、社名もＳＳ社に改めます。
ＳＳはエスエスと読む・・・のだと思います。少なくとも、自分はそう呼んでおります。
このＳＳは何の略なのかは、候補はあるものの、未だに謎です。
「スワロー・スペシャル」、あるいは「スワロー・スタンダード」の可能性もあり、はっきりしません。
スタンダード：第二次大戦（１９４０年代）以前では、英国最高の自動車メーカーの一つだった
スタンダード社の車です。スタンダード車は大衆車で、１９６０年代ぐらいまで存在しました。
ＳＳ車は大衆車たる『スタンダード』をベースに、非常にスポーティかつ立派なボディをのせた車です。
これはスワロー時代と同じ手法ですね。
大衆車ベースのため、当然価格は他の高級スポーツカーや高級車より安く、
見栄えも価格以上に良かったのですが、
中身が中身なので、性能はそれほどではなかったみたいです。
１９３０年代後半、ＳＳ車には『ジャガー』の名前がついた車、
『ＳＳ ジャガー』が登場します（ＳＳがブランド名、ジャガーがモデル名）。
結局、このジャガーというモデル名が第二次大戦後にブランド名に格上げされ、
ＳＳ車は去っていきました。
ＳＳ車はジャガー車に引き継がれる形になりましたが、ＳＳの名はジャガーがブランド名になって以降、
一度だけ１９５０年代に『ジャガー ＸＫ－ＳＳ』という車名で使われただけでした。
しかもこの車は生産台数が非常に少なく、ＳＳの名もおまけ的に使われているに過ぎないですね。
その他では、ＳＳの名は恐らく使われていないと思います。
