かつて、QQ生だった頃。
もう、『ド・ディオン・ブートン』や『ハースト&ロイド』の時代のような、
めちゃくちゃ昔の頃に思えます。
あの時、とてつもなくかっこいい改造車を見かけました。
私は基本的に、改造車が嫌いです。
昔も今も、本当にかっこいいと感じた改造車はあれ一台だけでしょう。
『日産 ローレル・クラブS(最終型・後期)』です。
それと恐らく同系の車両を、本日(すでに昨日)、見たのでした。
薄い紫色で、ブラックアウトされたスポーティなヘッドライト、
左右に配された赤の中に横の白い線が入る後部ランプ。
・・・と、ここまでは普通車と同様です。
唯一変えられた部分は、
グリルの中に4、5本の横のメッキ線が加えられているところ。
外見上の改造はこの部分のみ。
最小限で、最大限の変化。
初めて目撃した当時、とてつもない存在感があったため、
ローレルだと近づくまで本当に分かりませんでした。
外見の改造は、どうも変な方向に行ってしまうのが大多数ですが、
あのローレルだけは違いました。
普通、グリルを変更したら、エンブレムを外すのが普通ですが、
あのローレルはそのままClub Sのエンブレムを(前から見て)右側の定位置に
残しているところが逆に新鮮で、すごく良いのです。
エンブレムは車種を見分ける重要なポイントであり、
これを外して上手く仕上げるのは非常に困難。
だからこそ、あのローレルは正しい。そして、どれよりもかっこいい。
栄光のローレルは、最終型でさえ、
もう二世代も古い車になってしまい、見かける数も激減しました。
あのローレルを見かけて、時代の変化、寂しさを感じてしまいましたね。